ノーベル平和賞受賞のマララさん、壇上への乱入者にも素敵な対応
2014/12/12
ノーベル賞受賞が決定していたパキスタンの女学生マララ・ユスフザイさんが、同じく平和賞決定のインドのカイラシュ・サティヤルティさんとともに、10日にノルウェーのオスロで開かれたノーベル賞授賞式に出席し、ノーベル平和賞を受賞しました。
正式な受賞というのは、基本的にこの授賞式のタイミングなのだそうです。
15歳の時にイスラム教過激派組織から銃撃を受け、瀕死の重傷を負いながら奇跡的に一命をとりとめたパキスタン人のマララさん。17歳での受賞は最年少記録だそうです。
式典ではメキシコからの亡命者が国内情勢の悪化を訴えたかったのかメキシコの国旗を掲げて檀上に乱入する騒ぎがあったそうですが、そんなハプニングにもマララさんは笑顔だったそうです。男はメキシコの子供たちも忘れないでと英語で彼女に話しかけたそうです。
マララさんの活動は、女性が教育を受ける権利を訴えるというものです。彼女の「女性に教育を受けさせるべき」という主張は、イスラム教の原理主義者たちにとっては非常に面白くない、受け入れがたい物でした。
その末にマララさんはイスラム過激派のタリバンに銃撃を受け、一度は生死の境をさ迷いながらも、活動をやめることはありませんでした。
彼女のやっている事をこそ、命がけと言うべきなのでしょう。
授賞式の演説のなか、自分の活動を認め支えてくれた家族や周囲の人間たちへの感謝を述べ、同時にノーベル平和賞を受賞したサティヤルティさんの「子供の搾取根絶を目指す活動」にも触れ、改めて女性の教育を受ける権利と言うものを訴えました。
故郷に帰ったマララさんを待っているのは、普通の女学生としての生活と未だ残る問題を訴え続ける活動です。
本当に頭が下がるというものです。
一部ネット上には彼女に対して批判的な意見があることが非常に残念に思います。こうした欧米主導の世界的な式典に疑問を抱く人たちも大勢いることも確かですが、それは今のマスメディアがどこか真実をきちんと報道していないということへの不信感がこういった事態を招いているとも見ることができます。
しかし、マララさんが言うことだけに注目をしてみるとそこには一点の曇りもなく正論であると私は思います。私たち日本人は教育水準も高く、豊かな国に暮らしているのであまり感じないかもしれませんが、もし貧しい国へ行きそこで無知な子供たちが奴隷のように働かされている姿を見たとしたら一体どう思うのでしょうか?
そうした現代にも続く病理のような状況が一刻も早く変化するためにも彼女にこの賞が授与されたことには意味があると思います。
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